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剛田奇作の部屋  〜 投稿順表示 〜


[42] 深海の家
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本心を言葉にしたいという思いと

すべてを失いたくないという思いが

等しかった


いてもたってもいられず

海底の家に逃げ込んだ

ところがその家では呼吸すらできなかった



2008/12/13 (Sat)

[43] 詩人
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哲学と、科学と、常識の手の届かない範囲はおまかせ下さい。



2008/12/13 (Sat)

[44] 闇の詩人
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ダサい冗談。


2008/12/13 (Sat)

[45] 逃避
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もし今あなたが、逃げたいと思っている人がいるなら

それは、あなたが今1番必要としている人です


2008/12/13 (Sat)

[46] 結局
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必死に生きれば、
「あんなに頑張っちゃって」

厭世的になれば、
「賢ぶってる」

悲観的になれば、
「同情買おうとして」

静かに生きれば、
「一匹狼、気取っちゃって」

死にもの狂いで明るく笑えば

「悩みなさそうで、いいわね」



2008/12/16 (Tue)

[47] 音楽
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触れられない親友


2008/12/14 (Sun)

[49] 盗み聞き
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目薬をね、十滴くらいいっぺんにさしてごらん

どうなるの?

オレンジの味がする

うそだー 貸して、ね

ヤダ

やってみたいじゃん
あたし今もってないもん

ヤダ



2008/12/14 (Sun)

[50] 灰色
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ここの海岸で
地平線が見えないのは

濃い霧が いつも出ていて灰色と波の音があるだけだから

砂に足が飲まれ
靴に砂が入る

強い風の隙間に香る
かすかな、何かの
腐った匂い

古い土のような匂い

これが私の小さい頃を思い出す唯一の手掛かり


そこにいけば昔の私と話ができる

小さな私の指は恥ずかしそうにいつも
くねくねと動く

ただ今を生きていた頃の純粋な私

戻れない私

今日はお別れ、言いにきた

時間が経ちすぎて

悪かったね


2008/12/14 (Sun)

[51] 苦しくても計算する浅はかさ、
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書いた詩ぜんぶ
書いた傍から
最初の行から

忘れてしまえたら

一文字、一文字
まっさらな気持ちで

本当は書きたい


2008/12/14 (Sun)

[53] 仮面
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はじめは、被るのが嫌だった

誰かに強引に外してほしくて、待っていた

だんだん、これなしに居られなくなり、

忌ま忌ましいと思いながら、投げ棄てることができず

自分の本当の顔は忘れてしまった

本当の顔になってしまった

今は

付け外し自由自在である



2008/12/15 (Mon)
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