詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
オニギリの中の戦闘機はピンクがいい
幕内弁当の梅干が盗聴器 僕のおばあちゃんスパイ
ほんとさ
ブルーハワイがやっぱり好き
海の青は過去が溶けている
過去と振り出しに戻るサイコロと 少しの塩さ
宇宙は赤ちゃんなんだよ
大人になると時間になる
一円を虐待しないで
よってたかってさ
カタツムリのSMプレイ
延長は雨の日 プライバシーさ
僕らはね 銀の雲を渡って行くんだよ
神様の指紋のあいだを
神様の局部で結婚式をあげるのさ
来賓はみんな鳥さ 昔から決まっているんだよ
そうさ ひと月で これだけのことが起こってる
君の悩みなんてちっぽけなことさ
もっともっと 大きく なくちゃ
たった一度の 願い事なんだもの
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
やっちまった
泥だらけ 絆創膏
君の心臓 意外と硬いんだね
真っ赤と、真っ黒 どっちがいいの
君がワガママだから
僕はいつも 怪我ばっかり
君の瞳 透き通って
あふれる光 いたずらな光
僕のお腹が ぎゅるぎゅる いうよ
それでも
僕は最後の苺をとっておくのさ
そろそろいい感じに剥がせそうな
カサブタ
君が
わからず屋だからいけないんだよ
ココアと冬と 窓の水滴
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
しあわせは 小さいほどいい
小さな
小さな
幸せを 探そう
すぐそばの
本当に 僅かな ささやかな
ありふれた しあわせを
小さな しあわせを たくさん
たくさん 集めよう
それは きっと 君の となりに
それは きっと 君の 中に
それは きっと 僕と 君の 真ん中に
誰のモノでもなく
誰も気づきもしないほどの
何回 見捨てられてるのか
数え切れないほどの
ちいさな しあわせたち
それを 拾い上げて そっと 磨いて
心のはじっこから 飾ってみよう
ひとつ ひとつ また ひとつ
きっと
小さなしあわせを 見つけられない人は
大きなしあわせも 見つからない
誰も 気づけない それは
本当に 小さな
けれども
君の 心の
太陽のカケラ
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何も得られないと 悩んでいる人は
きっと 何も 捨てられない人だ
何かを得たいと思うなら
それと同じ価値のものを
手放すことだ
必要なのは 手放す 勇気だけ
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
しんしんと冷える
美しい冬の夜
別れるのは冬の
真夜中であることが嬉しい
一年の中で一番綺麗な瞬間
僕の大好きな時間
不器用で潔癖だけど
これが 僕だから
びっくりさせてごめんね
大切な君を傷つけたくないから
君の幸せの為に
今度は僕に協力させてよ
かなしいけれど
僕が
君に出来ることはもうないんだ
君から離れること
それを除いては
未来ある君の為に
僕は きめた
もう先に行って
振り返らないでいいよ
心配しないで
もう 大丈夫だよ
僕は ずっと 強くなったんだ
君を頼ってばかりの僕ではなくなったんだ
君が泣いたのはとうとう
一度も見たことがなかった
君は 僕の中で
ずっと 生き続けるよ
明るく 前向きに 素直に
君の教えてくれたこと
僕の知らなかった
ぬくもり
わすれない
本当に 本当に
暖かい時間を ありがとう
受け入れてくれて
ありがとう
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何か かわったよ って
僕はいう
何も変わってないよ って
君はいう
そうだね そのとおりかも知れなかったんだ
ストイックなのはどっちだったんだろうね
君に会えて 色んなもの
たくさん もらった
でも一番僕が 欲しかったものは
もらえなかったのかな
そんなことないよ って
君はいう
そんなことあるよ って
僕は 笑う
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思ってた以上に ダメージ
くらっちゃった
でも 甘ったるい 声に
これ以上 のんきに
笑ってなんかいれないよ
本当に自分勝手なんだね
自由で 楽しくて
いつも そんなに 晴れてるんじゃないよ
ところ構わず 晴れてるんじゃないよ
人の気も知らないで
なにもかもが 甘かった
だけど その倍 苦かった
君の かけた
チョコレート
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
バカみたいにパシャパシャ
写真とってたね
変な看板とか見つけるとすぐ 撮ったり
人生 遊びだよ って君が言うと
その通りかな なんて思う
君の生活は サイダーみたい
刺激的で 刹那的
僕は君とは 違うんだけど
憧れてた
君は僕の見てる景色も 何もかもが
二次元だって信じた
君がウソツキだってわかってる
胡散臭いオレンジのおしりみたい
なのに潤んだ記憶は
いつもジューシー
巧妙に 軽やかに 責任逃れ
気づいたら屋根の上で 昼寝
始まりのことなんていちいち覚えちゃいないさ
そういう君に 誰も逆らえない
君はゆかいな確信犯
クシャミひとつで 白紙に戻す
あの日の失敗したホールケーキ
クリーム甘すぎた
失敗もいちいち甘いやつ
無邪気な君の笑顔は 金平糖みたいに
きらきら
記憶のなかで
ゆらゆら
時間さえも つまんで もとに戻しそうな君の指
君の前じゃ 時間さえ
色 褪せる事を 忘れてしまいそう
失うことも 怖くないの?
遊びが一番 危険な ことを
僕らはしってる
誰にも言うなって
また お得意の秘密ごっこかい
首を占めても笑っている 君に
嫉妬 ばかりする 一月
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
あそぼ あそぼ
僕と一緒に
ぜんぶ ぶち壊す 遊びだよ
あそぼ あそぼ
服を全部 脱いで
心も 脱いで
過去も 夢も みんな脱ぎ捨てて
そのまんま
今に 浮かぶ 遊びだよ
作り笑いは 大嫌い
作るのは遊びじゃないもの
嘘泣きは 大好き
みんなが 大慌てするじゃない
飾るのは嫌い
集めるのは好き
空を 抱いて
君を 包もう
涙のビー玉は
ちゃんとお片付けするんだよ
あそぼ あそぼ
また
明日ね
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
白の中に白があって
ちっとも見えないって
君は笑った
午後のひだまり
穏やかな風にカーテンは揺らされ
知らない色がいっぱい混ざって
懐かしい絵ができたね
白い額縁のなか
君とぼくの思い出
コスモスが揺れて散ったあとも
ゆるやかにブランコは揺れる
時間は優しく
僕らを包んでた
あの日、君がはがした絆創膏と
くしゃくしゃだった、ぼくのハンカチ
哀しみに触れるとき
息をとめるのは
青空にばれないようにしたいから?
絆創膏を剥がした
君の華奢な指
かすかに震えてた
雲のすきまの、
白黒の奇跡と
奇跡の間の束の間の航海
君といっしょに
でかけたね
君がいるから、ぼくの白黒は
鮮やかな絵の具になる
君の絵本の中の鍵、
いつか
見つけにいくね