詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
究極のゆっくりを許してあげよう
自分を一度も許したことのない人が、残念ながらたくさんいる
一日に いや一年に、もしくは一生
何もできなくて当然と思おう
ただ生きてるだけが、すべて
それだけで
君は、満点
それ以外は、ほとんどおまけみたいなもんだ
そうしたら、朝起きてカーテンをあけるのだって
紙屑を拾うのだって
奇跡みたいにラッキーなことさ
ガソリンが無いのにいくらアクセル踏んでも進まないよ
君は
弱いんじゃなくて
疲れたんじゃなくて
ネガティブじゃなくて
それはね、心が
ただゆっくりしているだけ
他人の事や自分のこと
ありとあらゆる事を期待させられて
容量オーバーになったから
ただゆっくり働いているだけ
意識でいくら急かしても
魔法使いじゃないぞって
心が怒るよ
今は ゆっくり
ひたすら ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり、ね
いずれガソリンが溜まった時アクセルは踏める
踏みたくなくても
ガソリンが入ったらなんとなく踏んじゃうもんなのさ
今は、ゆっくりが近道
今は、ゆっくりが仕事
ゆっくりのプロになろうゆっくりの天才だ、
なにか成功している人たちは本当に、みんなゆっくりの天才なんだよ
ゆっくり、
ゆっくり、、
ゆっくり、、、
ゆっくりしているときは
まわりがよく見える
そのうちに
カメさんみたいな丈夫な鎧が身につくのさ
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
金太郎はどこだ?
今すぐ朝礼台の前に呼べ !
金太郎はまだか?
山の向こうから呼びつけろ!
おい金太郎、
腹を出して寝るな
教科書は忘れるな
爪を噛むな
金太郎、
相撲ばかりするな
金太郎、池を見つけてもむやみに飛び込むな
なんだ金太郎、
お前が音楽で食っていきたいなんて冗談だろう?
金太郎、
マサカリじゃ時代は切れないってどういう意味だ?
金太郎、
熊はテレビ的にまずいから犬にすると言ったのか?
金太郎、
相撲よりハマってる、モンハンって何だ?
金太郎
山以外に上りつめるものって何だ?
金太郎?
金太…郎?
金…?
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
どうして私たちは闘うのですか
勝つために闘うのだ
勝ったらどうなるのでしょう?
闘いは終る
では、私たち兵隊がいなくなったらどうなりますか?
闘いは終る
では、女王さまがいなくなったら?
闘いは終る
では、私めのこの剣であなた様を一突きにするのが
一番手っ取り早い作戦だと思いますがいかかでしょうか
なるほど、お前はなんと頭の良い兵隊だ
その通りにするがよい
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
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詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
白い肌に 碧の瞳
オレンジの巻髪に紅色の薔薇を挿して
風のように優しいキミ
愛しい愛しいボクのキミ
キミをぜったい離さない
これからもずっと
一緒だよ
ボクは、体は子供だけれど心はもう立派な紳士
花びらのようなキミの手を取って楽園を駆けていく
キミがもし、つまづけば
小さなキミの肩を、花束を抱くように優しく支えてあげる
キミが長い睫毛を伏せて、両手をひざの上にきちんとのせたら
薔薇色の頬にキスをする 合図だよね
そしてキミの香りを吸い込みながら抱き合うことも
絹のような肌を寄せ合いながら、おでこをくっつけることも
ボクはちゃんと知ってる
でも誰にも言わない秘密さ
あの美しい雨の午後
キミの望みはなんだって叶えると約束したね
だからいつも薔薇の森で
ボクが薔薇を摘んでキミにさしだす
キミはその花束を
ボクの手の上から強く握る
掌は血だらけになるけど
キミがキスでそれを拭ってくれて
真珠色のハンカチでずっと押さえていてくれる
ボクたちだけの秘密
ランチタイムの後
午後のお勉強がまったく頭を素通りしちゃう
もうすぐに、君に逢えるんだよね
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
もう
やたら迎えに来ないで
電話にすぐ出ないで
食事はもうおごらないで
男は女の子にお金をかける生き物だから…って
そんなセリフも
君が言うと切ないだけ
君は特別オシャレじゃないし
顔だって普通
それでも すごくモテるってのは、一緒にいれば分かる
私だってオンナなんだし
優しく髪に触れないで
微笑まないで
私のこと
好きでもないくせに
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
悲しくても
苦しくても
嫌んなっても
頑張っても
僕らは白いごはんを食べる
つやつやふくふく
白いごはんを
はふはふ、やって
くちゃくちゃ、やって
笑顔も涙も
心臓も両手も
はふはふ
くちゃくちゃ
ごくん、ごはん
僕らは、おんなじ
ごはんでできてる
みんなおんなじ
ごはんでできてる
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
私たちが、考えた本読みという遊び
ただ好きな小説をはじめから、
かわりばんこに読んでいくだけの、
そういう遊び
いつも強がって
余裕みせちゃってる君
私の読み方がヘタクソだって
毎回いじめる
だから私も、あの日
言いたい事
いっぱい言ってやった
君は突然
眉にシワをよせて
涙目になった
私どうしていいかわからなくて
抱きしめたくてもできなくて
謝ることも
ただ本をパラパラやりながら洗濯物を見つめるしか
できなかった
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
あれは確か
チャップリンの映画
『ライムライト』
足を怪我した美しいダンサー
道化師のチャップリンは お見舞いにいく
「もう死にたい」
嘆くダンサーに あなたは
Pure hysteria !
と励ますの
ピュア・ヒステリア…
「元気を出して。」
あの時チャップリンは
ダンサーじゃなくて私に
言ってくれたんだね
10年経ってやっとわかったの
だからね
私もあの子に言ってあげるわ、チャップリン
Pure hysteria !