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剛田奇作の部屋  〜 新着順表示 〜


[97] 笑う子供
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

笑顔って 本当に便利
まるで天使からの
贈り物


どれだけ笑っても
使い尽くす心配もないわけで


スマイル0円なんて
まったく上手いこといったものね


笑っておけばとりあえず
みんなの表情は柔らかくなるし


喧嘩もおさまる


私が、冗談を言って、
笑い、笑われ、笑わして


笑い方もますます大きく、大袈裟に


これで誰も敵はいなくなる


心の影で心底安心


私はそういう子供だった


『人間失格』の主人公にも負けないぞ


面白可笑しく両手を叩いて

積極的、友好的に
振る舞いましょう


たぶん
自分が本当に笑えるのは

一人でお笑い番組を見てるとき


こんな自分を、他人が演じているようで


そりゃもう
可笑しくて仕方がない


もしある日突然
神様の悪戯で


私が笑えなくなったら


それと解ったとたん


発狂して死んでしまうかも知れない


だから神様


私が死ぬまでいつまでも
笑っていられますように

なんてね


大丈夫、神様なんていないんだから



2008/12/20 (Sat)

[96] 線引き
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

黒で


直線を引いてみた


面白かった


しかし、何百本と 黒い直線を引いていると


どうしようもなく飽きてきた



ある時、 赤と 青と 黄色が使えるようになると


すごく楽しくなった


しかし、赤 青 黄にも飽きてくると


直線を、
ジグザグや渦巻きにしてみた


すごく楽しい


それにも飽きると


白色で 同じことをした


こいつは中々斬新で面白い


やがてそれにも飽きると


黒の直線が、やっぱり1番カッコイイような気がして来た


(最初に戻る)



2008/12/20 (Sat)

[95] アラクノフォビア
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

何が恐いかというと

今もずっと蜘蛛が恐い

ソーセージおじさんが昔は怖かった
今はもう怖くない


なぜか蜘蛛と死体は似ている


そしてソーセージおじさんと無言は似ている


蜘蛛は
偶数に似ている


蜘蛛は 折檻に耐える私に似ている


蜘蛛はアボガドに似ている

蜘蛛は愛想がいい
私みたいた


そのくせ
弱い


蜘蛛は詩に似てる
蜘蛛は論理とは別物だ


蜘蛛は
はさっと
私に被さる


私はバラ色になって

死ねるだろう


蜘蛛は絵本を読んでくれない時の
ママに似ている






2009/05/18 (Mon)

[94] 死神とタルタルソース
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

気持ちが凹むとき


部屋の豆球をレッドにかえると

少し興奮します


営業トークに疲れたら、20円の粉末ジュースに

愚痴を溶かして


色が変わったら すぐ飲み干すのです


痙攣が癖になる瞼には スライスした塩トマトを


露結が気になるのは

あなたが雨に憑かれているから


多肉植物に
爪を立ててはいけません

傷ついてしまいます


売り物にならなくなったら終焉りなのです



神の家出とそのチラシを疑うのなら

片面印刷はお任せあれ


灰になるまでに 棺桶いっぱいに針を刺すのは


効果的ではありません


ブラックペッパーを早めに入れ

蜘蛛のご飯は冷ますのが肝心


絶叫マシーンは


合言葉のバケツから


週末まで



2008/12/20 (Sat)

[93] みどりの部屋
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

部屋はあの日のままだったわ


鍵もちゃんとかけてあったし


大きくなりすぎたパキラにも栄養剤が相変わらず刺してあった

シチューの材料を買い足しに行ってから


あなたを、グランドピアノの部屋まで連れていく わ

グリーンのカーテンは


ずっと揺れているの


不思議


あなたが買ってきたサーモンの缶詰


勝手に食べちゃったのよ

この部屋にぬめるような緑の水が満ちてから


もうどのくらい経つ?


嫌いじゃないけど

たまに私を困惑させる


爬虫類のようにね


飾ったガラスの瓶の中から

あなたが裸で見つめてる
みどりの瞳、イルカになったつもり?


ギラギラと太陽の照りつく正午


この部屋は冷え切るの


だから早くグランドピアノの部屋にきてね


時計は外してあるから


白い壁をつたう 緑の水


もう気にするのはよしましょうね



2008/12/20 (Sat)

[91] かたつむり
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

君、遅い


葉っぱから降りるだけで
日が暮れそう


でも、きっと君は


のろのろにかけて
誰にも負けない金メダリスト


昔読んだ
がまくんとかえるくんの物語にね


手紙ってのがあって


かえるくんは一度も手紙を貰ったことない、がまくんに


手紙を出して


かたつむりに配達を頼んだから


届くのに二日かかっちゃったんだけど


二日間 がまくんとかえるくんは


とても幸せな時間を過ごしたってゆう話


君がさ、郵便屋さんになれば


世界中の、ドキドキ、ワクワク、うっとり、の時間が増えるのかな


君にしかできない仕事だね


君じゃなかったら、ノロノロするな!

って


きっと怒られちゃうもんね



2008/12/19 (Fri)

[90] mO92#*6※OVER?返答なし。
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

ホットケーキ裏の共和国で密輸が絶えない
のは


クジラの嘘で発覚?
弱酸性崩壊クリムゾン


終電ペガサスには愛知産向日葵にヨーグルトを添えて


ドラえもんは?
えーとね、まだ無理
まさか鯛を孕んでなんとやら


あの、例の会議?
丸めた鼻水ティッシュの行方
アメリカの貸金庫へ?
そんなはずはないさ


どうしてもグリーンスリーブスの夢が欲しい私


50年ぶりに死海
白と黒の鍵盤マーブルが美しいね

ストーンズの肉ジャガーだっけ?ドン・ノウ
痒み止めを早く


三ヶ月前のマスクメロン香水による

撲殺モード解禁


月末の夜明けに、道楽息子が家出したから?


殉職メクルメク性愛


バス停の金髪の少年は
白のスーツにランドセル


トラックの荷台にはラクダが、じゃあEGYPTへ?


生せんべいの超高層ビル
に爆弾を仕掛けたタリバンと君

おかげさまで
見上げながら口に入った
三本の髪の毛


今時はパープル?

キーボードの入力画面の患い?末期睡眠障害


それでも、いいよ

So, パーフェクト



2008/12/20 (Sat)

[89] レッド・ユニゾン
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

子供の頃

友達と遊んでいる時


私もう、帰るね


友達のその一言が

すごく怖かった


今、一番怖いのは


穏やかで優しい瞳


言葉よりも視線の方が


ずっと怖いと

知って


もう、かなり経つ



2008/12/19 (Fri)

[88] HONEY
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

君は、大好きな葡萄を食べる時

房をぶら下げるように指で摘んで

下からガブリと噛み付く

種と皮は舌に乗っけてペロリと出す


とても、可愛い


ソフトクリームは、大きなピンクの舌を目一杯出してペロペロなめる

普通の女なら
下品でとても見れたもんじゃないけど

君がやると

天真爛漫な天使のように見える


この間は、
アイスの箱に指を突っ込んでは、舐め、キレイに箱をからっぽにしてた


小さい子供みたいにね


僕が君と結婚したのは、

実は、

これを毎日、見るためなのさ



2008/12/18 (Thu)

[87] 知って得する!とっさの同義語集
詩人:剛田奇作 [投票][編集]


今日は私のおごりだよ!

次回、おごってね


ご、誤解だよ!

まだ僕に弁解の余地があるんだ!


ホントにごめんね

これからもそうして私を甘やかしてね


みんなみんな大嫌いだ!

もっと僕をみんなでチヤホヤして!


愛してるよ

これを聞いた責任は取ってね


俺は酒を絶つ

俺は酒に忠誠を誓う


俺は、見返りは求めない ≒
どうせ見返るなら俺みたいないい奴からにしろよな



2008/12/18 (Thu)
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