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剛田奇作の部屋


[156] 鈍行ライフ
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

どうせ、放っておいたって

死は、呼んでもない時にひょっこりやってくる

死は時々、神秘的な、悪魔的な力で我々を魅了するけど

それは、夢みる子供がサンタクロースを想像するのと同じこと

いずれ、ふっ切れる夢


死は、望んで始められるが

生は、望んで始められない


生にも、死にも特に意味はない

だから、君が素敵な意味をプレゼントしてあげて


生きてるうちに、よく生きよう


等身大の君をよく生きよう


あわてんぼうの小学生に、大学の勉強は要らない


お百姓さんは、鍬を造れなくて構わない

お百姓さんは、そのことに引け目も感じず、ただ懸命に野菜を作る



間違えて鈍行列車に乗ったと思って

窓の景色をただ眺めてごらんよ


死への特急列車に乗り込む人を羨むのは

もう、よそう

真実の世界は、君の中にだけある

誰も、世界を持ってないし
知らないし

世界なんてモノも、ない


大人になるのは
ワクワク素敵な
がっかりからのはじまり




2009/01/17 (Sat)

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