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剛田奇作の部屋


[169] 懇願
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

好きな人に
腕が触れた


隠そうとする息切れ
力が抜けてく


頭が、黒目が
ぼわっとなる


心臓がづきんってなる


もっと、もっと、もっと

全然、足りない


君に泣き縋ったら、嘘でも僕を抱いてくれるだろうか

温かいなら偽りで充分


愛し合いたいなんて
言わないから


きっと、正しくはない


罪悪感じゃ救えない


傷つく準備はいつでもできてる


だから永遠の中の
君の一瞬を
僕に分けて


今すぐに


愛されようと悠長に努力できる心境ではないんだ


大人にはなれない

思考なんて

最初からどこにもない






2009/01/24 (Sat)

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