詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
哲学や
数学や
論理学は
人間が世界を解ったつもりになるために必要だ
人間は高等生物だというプライドが非常に高く
理由がなければ、行動できない不自由な生き物なのだ
そのチンケなプライドを満たす手段として
自己の置かれている世界を、文字という二次元的なものを駆使して分析する という方法が取られた
よって文字は、人間の思考を別の人間に伝える場合においてのみ、有効な道具であり
現実世界を説明するツールとしては、お粗末この上ない代物だ
その事実を忘れ
人間が文字を組み替えることで、現実世界を説明しようと試みるならば
いわば猿がマスターベーションしている行為と同等である
昆虫や動物の方がはるかに人間より世界の核に近づいている
我々は二次元の情報伝達の便利さに馴れ過ぎ
結果、逆に二次元の世界に支配される身となった
二次元の論理の獄中から逃れる唯一の方法は、
物事の有りのまま
自然の有りのままを
ただ受け入れる事
自然を五官で感じるだけでいい
到達しえない世界の核に少しだけ寄り添えるはずだ