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剛田奇作の部屋


[186] 動物たちは
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

かつて人々が野性の動物の中に神の姿を見たように


動物はみな神聖なものだ


彼らは自然界において


絶対の掟に従って生きる


己の命が燃え尽きる時でさえ

血の一滴にいたるまで他の命の礎になりながら


潔く大地に還るだろう


その姿は美しいだろう


一方で人間は窮地に追い込まれたら


自分が死に値しない理由を箇条書にし


温かいベッドの脇に張りつけるだろう


そして私が、窮地に追い込まれたなら


ぶざまな醜態をさらして
狂い泣き

言い訳をするだろう

生という母の裾をわしづかみにし

偽りの笑みを浮かべ
へつらうだろう


そして息絶えた後も


私の髪の毛じゃヒナドリは冬を越せないだろう

私の皮じゃ楽器を作ることはできないだろう

私の剥製じゃ、金にならないだろう

私の体は黒く
異臭漂う油となり

燃料にすらならない
油となり


神聖な
清らかな大地を汚すだろう





2009/01/26 (Mon)

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