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剛田奇作の部屋


[270] 恋多き女の行き着く惑星
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

シティーハンターの涼さんのお嫁さんになりたいと夢みた小学三年生


トランクスの青い瞳に恋した五年生


FFZのセフィロスにハマった中学生


二回書いたラブレター
一言も話せなかった
哀れなストーカー
高校卒業


大学で子持ちのセンセイに恋して研究室に入り浸り


ふと気付けば
隣に生暖かい肉の塊がふたつ

私の半生における恋の戦利品ともいうべきもの


片一方は 歯ぎしりにいびきかいて
片一方はちっちゃなおちんちんつまんで遊んでるけど


ピラミッドよりも謎が多く どんな賢者も解明できない神秘的なものらしい

地球より重い命と言われるものらしい


だんだんおっきくなって
いつかはしぼんで 無くなってしまうらしい

私もふくめ
生暖かい肉がみっつ


ちっちゃな部屋に転がってる



私の銀河には二つの惑星しかない


これが私の全部で
いま恋する宇宙






2009/08/20 (Thu)

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