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剛田奇作の部屋


[290] クエスト
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

喉が渇けば 自然と水のあるところへ足は向かう


寒ければ温かいところ


寂しければ、仲間や家族のところ


知りたければ知識のところへ


自分で決めて
歩く


心だって同じだ


どんなに荒廃した場所に佇んでいたとしても


それは偶然じゃない
事故でも
悲劇でもない


切望して 自らその道を選択した


無限の道の中から自分で選んだ


何かを掴むために


その何かを見つけないと帰れない


どんな犠牲を背負っても、私の魂に必要な「何か」

他人にとっては、そんなものとうの昔にどっかで拾ったよ
程度のものかも知れない


それでも私は何年も探さなきゃならない


諦めて引き返すこともある


だけど結局また来るはめになる


それは化石発掘作業みたいに地道なもの


だけど「答え」はこの足元にある


手にとる瞬間、脆くも崩れてしまうかも知れない

それでもまた探し、それはたいてい意外な場所に意外な形である


とまどいながらも
「収穫」したら


また次のクエストに出かけよう


終わりなき心の旅へ




2009/12/08 (Tue)

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