ホーム > 詩人の部屋 > 剛田奇作の部屋 > 挑戦、それが転落だったとしても

剛田奇作の部屋


[289] 挑戦、それが転落だったとしても
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

私が私でいられるのはこの恐怖があるから

今のうちに綴っておこう
正常な私がいる間に

現実に発狂してしまうのは

夢のようなことだ


今まで必死に積み上げてきたお粗末な積木がガラガラと崩れた


正常な私もいて
狂気の私もいて

二人が同時にいた事が現実とは信じがたくて

いっそ正常でなくなれば楽になれるのに
なんて思う

恥ずかしい、なんていっちょ前の大人びた感覚だってまだある

私はきっと、死なない

しかし
私の人間性はいつか死んでしまうかもしれない


私の中の詩人も


でも、それもまた必然の別れ なのかも知れない


完全に狂ってしまっても


私はその醜態を世界にさらすことだってできる

来るなら来い

お前なんかに殺されてたまるか




2009/12/08 (Tue)

前頁] [剛田奇作の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -