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剛田奇作の部屋


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詩人:剛田奇作 [投票][編集]

ひどく うっかりしていた

思いだせない


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そう しかし これも運命

僕から離れて行きたかったのだ 確か、に


大事な最期のフレーズが

思い出せない


フレーズが まるで 色や図形や絵画みたいなものになってしまい


僕の身体の外側を

延々


まわっている


そう 確かに 思い出せない


二度と触れることはない温度


あの匂い かたち


なまめかしい
うっとりするような


二度と触れる事はないだろう


彼らは 自らの意志で


僕から 去ったのだから





2010/02/06 (Sat)

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