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剛田奇作の部屋


[361] 包みこむような
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

真冬の一瞬の風に

時折熱さを感じたり

君のマフラーの中の首筋に

冷たさを感じたり

そんなすぐに消えてしまいそうな事が


しだいに愛おしい記憶になる


春先


さくらが強い風に散っていく


けれど それはさくらの強い意志で


散るか散らぬか決めてるのはさくら自身で


僕もそう有りたいと願う

お医者さんは すぐに症状という


僕らは胸を張って


「選択」だと言おう


さくらの包み込むような


強さの季節で



2010/04/04 (Sun)

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