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剛田奇作の部屋


[373] 水面
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

私は知らない

かつて私が、私だった頃の記憶を


何かの草か、花の香り

高いビルから見おろす下の通り


ずっと向こうにきらきらと反射するものがある

まるでカメラのフラッシュが空中で交互に光るかのように

それはサイダーの炭酸の気泡のように

天に昇っている


私はそれを知っていた

その香りとうつくしさを知りながら

すべてを、消した

あなたと

構成していた、時間と

気泡のように漂う


透明さに戸惑っていた

愚かな私さえも






2010/04/18 (Sun)

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