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剛田奇作の部屋


[393] 眠る詩、快、ホルマリン漬けの歌
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

五 七 五 とかの決まりはないし

短いから とか
長いから とか

定義 とか

つまり 特別な 決まりなんかはなくて

こんな風なつぶやきも

僕が ツイッターではなく
詩なのだ と言えば

詩になってしまうわけで

無制限に
広がる世界は

ルールがないから自由?快適?都合がよい?

武器?神器?文学のはしくれ?アート?

自由は不自由と
表裏一体、

神と悪魔を同時に抱きしめる 禁忌

すべての言葉たちを
思想を、巻き込み

うやむやなブラックホールに放る

詩は 神の微笑みの名を携えて忍び寄り

僕らの腹わたを尖った爪で握り笑っている

踊っていると思っていたのは
灼熱の神のフライパン


この部屋のふくよかなウォーターベッドには
僕らの血肉が入っているんだ

詩人と化した代償を払いましょう

自由ほど 恐ろしく

難解で

奇跡の起こり得るPUZZLEは ないのさ

ただその ハチミツ色したなまめかしさに

溺れないように


今年も各自
気をつけて



2011/01/01 (Sat)

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