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剛田奇作の部屋


[399] 昼休み、華の散りゆく
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

言葉を交わさなくても

のどから血を吐く程

愛する亊はできる


まず思いきり
抱き着いた


震えながら
唇に二回

それから頬に

首筋に

最後にまた抱きしめた

何も言わないで彼は前を向いていた


「ごめん先生」


きっと15秒も経っていない

私は部室を飛び出した

階段を駆け上がり

チャイムと同時に席に着いた

瞬間
涙を腕に押し付けた


こんな私を
嘲笑う権利は誰にも無い
馬鹿だとか
キモいとか


今日の放課後は彼と
何もなかったように話す

そしてもう
永久に無い


私が彼に触れる亊は




2011/02/13 (Sun)

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