詩人:剛田奇作 | [投票][得票][編集] |
あるいはもし
僕が、ナメクジで
君が、薔薇でも
僕は君に愛していると伝えただろう
あるいはもし
僕が、プランクトンで
君が、イルカでも
力の限り 愛していると叫ぶだろう
君が 馬で
僕が大地なら
いつまでも心地よい君の足音を聞くだろう
君が
心臓で
僕が
心なら
熱い血潮を君に吹き込む為に
宇宙の果てまで
一番大きな愛を探しにいくのさ
君が宇宙で
僕が星なら
君を輝かすため
一気に流れて消えてしまおう
溶けて
君の一部になっても
君はそんなことにすら気付かず
きっといつまでも泣いているのさ
でも僕は
絶対に、泣かないのさ
どうして
どうして
朝方の月が君を 呼ぶのか
そして
そして
君は ヒツジを共にして蜃気楼の中で 微笑んでいる
もうすぐ
夜明けだから
透明な歌声を待っていて
今すぐ用意するから
愛だらけで足の踏み場すらないこの砂漠に