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剛田奇作の部屋


[95] アラクノフォビア
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

何が恐いかというと

今もずっと蜘蛛が恐い

ソーセージおじさんが昔は怖かった
今はもう怖くない


なぜか蜘蛛と死体は似ている


そしてソーセージおじさんと無言は似ている


蜘蛛は
偶数に似ている


蜘蛛は 折檻に耐える私に似ている


蜘蛛はアボガドに似ている

蜘蛛は愛想がいい
私みたいた


そのくせ
弱い


蜘蛛は詩に似てる
蜘蛛は論理とは別物だ


蜘蛛は
はさっと
私に被さる


私はバラ色になって

死ねるだろう


蜘蛛は絵本を読んでくれない時の
ママに似ている






2009/05/18 (Mon)

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