詩人:三歩 | [投票][編集] |
僕の背中についているのは
翼とはとてもいえない代物
小さな羽
優雅に羽ばたくことはできず
高い空を知らず
ただ 慌しく
川面をすり抜けて
花弁の周りで
過ごす日々
大空に
飛び立つことには臆病で
まだ 君の横顔
見つめ続けていたいから
風と埃にまみれながら
繰り返す
ちっぽけな 8の字ダンス
空高く舞い上がるには
僕はまだ
この地上を知らなさ過ぎてるし
花の蜜の情報だけじゃ
稲妻に
立ち向かう勇気ももてなくて
君の笑顔
もう少し
見届けてみたいから
低い空の中
光と水滴にまみれながら
繰り返す
ちっぽけな 8の字ダンス
詩人:三歩 | [投票][編集] |
ときには
お天気屋な気圧よりも
孤独を裏切らない
水圧の中を
漂っていたいんだ
風を舐めるよりも
水のこすれる音に
耳を傾けて
無理に重力に従うよりも
目の前の世間に染まるよりも
無機質な僕に
戻ってみたくって