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三歩の部屋


[11] アールグレイティー
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ベルガモットの自己主張
湿った香に照らされて
愛着してる Stillと張り合う


透き通った赤色は
まるで昨日の太陽みたいに
協調性に欠け
そこだけポツンと浮いている



心の鍵は
簡単に外れてしまった



気だるそうにぶら下がる
緩めに巻いた 伸ばしかけの髪
いくつかのmustと絡み合って
かき上げる手さえ覚束ない


頭を振って
払い落とすことができるのは
鎖骨にかかった 横髪だけ



心の鍵 外れても
飛び出す先を 持たなくて
向かった先は このティーカップ



シュガーポットはいらないけれど


せめて自分の甘さ
一さじ分くらいは


そのまま溶けちゃえ。

2007/01/10 (Wed)

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