それは僕が魚だった頃浮力と潮に誘われてやっと辿り着いた 君のいる暖かい場所君がまぶしくて呼吸すら上手くできなくて壊れた回遊魚のように君の周りを彷徨った遥か遠く水面の向こう側満天の星空に願いをこめていつか君と一緒にあの星空を泳いでみたいなと カシオペアを横切って 満月に照らされてやがて宙の磁力につぶされて僕はただの星屑と化しいつか一筋の流れ星となって君の願い、受け止めてみたい。
[前頁] [三歩の部屋] [次頁]