詩人:蛍 | [投票][編集] |
どんなに走ったって、貴方に追いつけやしない事わかってるの。
カランコロン、空き缶蹴っ飛ばして歩く帰り道。
小っちゃな星達、気付かないうちに空に顔だしてた。
「一人で生きていけるもん。」
精一杯の強がり。
「そんなに弱くないもん。」
ニセモノのプライド。
「嫌いだよ。」
また嘘ついちゃってる。
嘘のかたまり、大っきい大っきいかたまり
どんどん転がして
どんどん大きくなって。
「もう泣かないもん。」
言ってるそばからポロポロ流し
「大丈夫だから。」
顔見て言えないあたし。
大っきな太陽さん
気付かないうちにあたし照らしてた。
空き缶勢いよく蹴っ飛ばして、貴方の頭にコツンとあたったらこっち向いて?
「幸せになってやる。」
生意気に言ってみせるから。