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蛍の部屋


[50] 「空へ」
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薄い私の微笑みは
あの淋しい月だけに映り
貴方のいる方へと明かりが進む
あの大きな木がある場所へと。
押し込まれる涙はすばやく流れ落ちる。
目の前にはいつも光があった
失わずずっと追い続けてきた。
光の先に貴方という幻がいる事
素直に嬉しいと受けとめた

声はとぎれ
記憶は薄れ‥


大空を飛びたい
自由に自由に
鳥になった今
貴方の手に触れぬよう
私は目をふさぐ。

2005/06/14 (Tue)

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