薄い私の微笑みはあの淋しい月だけに映り貴方のいる方へと明かりが進むあの大きな木がある場所へと。押し込まれる涙はすばやく流れ落ちる。目の前にはいつも光があった失わずずっと追い続けてきた。光の先に貴方という幻がいる事素直に嬉しいと受けとめた声はとぎれ記憶は薄れ‥大空を飛びたい自由に自由に鳥になった今貴方の手に触れぬよう私は目をふさぐ。
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