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蛍の部屋


[51] 「空へA」
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紅い貴方の瞳はそっとあの悲しい湖だけに映る
私の居場所
貴方のぬくもりない所
あの淋しい森のずっと奥へと
体から逃げ出す感情は
ためらいもなく貴方へとぶつかり
それでも貴方の壁は崩れず冷たくはね返す。

涙でできた川の先には
明るい未来がある
見落とさずずっと歩き続けてきた
明るい未来に貴方という幻がいる事
疑う心にぎり潰しそっと信じてた


瞳はくもり
笑顔は失い‥


雲の上へと手をのばし
ずっと、ずっと
鳥になった今
貴方の声が聞えぬよう
私は耳をふさぐ。

大空を飛びたい
自由に自由に
鳥になった今
貴方の手に触れぬよう
私は目をふさぐ。

2005/06/14 (Tue)

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