嵐がきた砂埃が舞う遠くのサイレンうつむき加減に坂をのぼったまだまだ低いまま嵐がよぶ風が頬を叩く遠くのサイレンうつむき加減に坂をのぼった嵐が背中から追い立ててきただからうつむき加減に坂を走った喉はカラカラして目はグスグスして足はジクジクした周りは薄桃色がかった変な雲に囲まれていたうつむくのをやめた真上にぽっかり開いた青い丸町は静かに雲に囲まれて嵐もまた静かに雲を伴って町を去っていったふと静かになったサイレンが止んだ
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