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現実的SUGILLの部屋


[11] 静かなる
詩人:現実的SUGILL [投票][編集]



空へ投げた憂鬱
悲しみは降り注ぎ

青々と茂る芝の上
悪魔が唄をうたう

焦燥感・・・


そんなに急かさないでよ。


時間の限りを
識っているのに

いまだ痛みから
逃れられない

地を這う祈りは
踏み躙られる


ねぇ、弱さに陶酔して
何が悪いの

祝杯より
キスで埋めて。いま


この現実にもどかしくも
伝わらない言葉が

溢れ

進みたい・・・けれど、そう。
進めないんだ


「終わりはここにあるぞ」

傍観者は囁き

「孤独だと嘆かないで」

偽善者が抱きしめる


真実は何処だ
生きるとは?何だ

伝わらない声
ばかり溢れて

鼓動に鞭打つ夜


無力感を嘆いている

そして使命感で
生きながらえる


真実は何処だ
生きるとは!何だ

焦燥感・・・

ほんの少しだけ
留まっていて


心が弾ける日は
もうすぐ

神様の涙に
精一杯の愛情と

憎しみを込めて。。。


今日、無力感を憂い

明日、使命感で
生きながらえる


ねぇこんな
生き者こそが

必要のないものだよね


嫌悪に触れて
吹き消して

さぁここに
ひとつの十字架を。


君の唇がこぼす

毒を以って
毒を制すのさ

ごらん、覇者だ
喜べ。日の出は近い


風が凪いだまま

世界は
静止画のひとつとなる


2014/01/04 (Sat)

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