ホーム > 詩人の部屋 > 現実的SUGILLの部屋 > ビタースイート・ボーイフレンド

現実的SUGILLの部屋


[110] ビタースイート・ボーイフレンド
詩人:現実的SUGILL [投票][得票][編集]



うまいキスの仕方もわからずに。

手探りな人生
それとなく演じていたの

引き金をひけば
それは一瞬

その一瞬でわたしは
楽になれると

信じていたかった



枯れて散る花に心が震える

ほんとはまだ
ゆれ動いてる

小鳥のように鳥かごのなか

なんとなくただ
鳴いていた日々



無愛想なわたしのハート
物憂げに。

午後のまどろみ

迷いこんでどうしてか
息つぎを忘れ

ぽつりぽつりと
見えない痛みが
滴り落ちてこの日常を削る



無鉄砲なあなたのハート
しましまな。

夜明けのコントラスト

わたしは
小鳥なんかじゃない

きっと羽ばたけるはずだと

自由に生きて恋をして
笑えるはずだと...



明け方の薄暗い空の彼方
一筋の光が差して

まどろみか現実か

まるで神様を
見ているようで。

信じたいものを
やっと見つけた気がした

鍵を壊すきっかけは
ほんのささいな衝動



あてのない妄想に
期待をしながらも

いまは予感がしてるの

努力もせず
救われることばかり
夢見ていた

なまけものの分身よ

サラバ


2014/07/29 (Tue)

前頁] [現実的SUGILLの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -