詩人:現実的SUGILL | [投票][得票][編集] |
見抜いてよ、うそ。あなたは蝶々
美しい花があれば それでいいって云う
そして、ひらひら。気まぐれの弧を描き
青い彼方に消えてゆくんでしょ?
バイバイ 云いそびれちゃったから
また会いにきて。次の約束をして
不安になる あたしより甘い蜜
ここそこで微笑んでばかり また見惚れてる
見抜けない、うそ。見抜いたら、うそ!
広げたら ほら。笑顔が引きつる
あたしだって 人並みに傷つくよ、ねぇ
あたしにだって こころがあるもの
でも 濁った真実よりも
素敵な嘘がいい だなんて。
そんなの絶対にナンセンス
夢を夢のままに 終わらせちゃったら
あまりにつまらないでしょ?
守れない約束だって
たまにはしても いいよ
辛すぎるスパイスが
ときどき、口恋しくなるように
あなたは蝶々。水色の羽の
南国育ち カラフルな虹を背景に
今日も、ふらふら。気まぐれなキスをして
青い彼方と同化してしまう
見抜いてよ、ほんと。あなたは蝶々
選んでよ ここに愛はあるから
ふくらんだつぼみ ほのかな期待を連れて
あぁあ、ねぇ 惹き寄せられてゆく
彼方の向こうにはなにがあるの?
あなたと一緒に見つけたい
[前頁] [現実的SUGILLの部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -