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現実的SUGILLの部屋


[142] もしもし
詩人:現実的SUGILL [投票][編集]





また朝が来たわ・・・

夢は終わって
現実の時間。

もしもし?

あなたのそばで微笑む
彼女のことを

教えてくださらない?



カラフルな幻惑が取り囲む

強い逆光で
一瞬を
見逃してしまったの

手のひらの中には
もはや錆びかけた
想い出ばかり



もう、磨いたって
心は息をしない

さみしいよ
くるしいの

おもちゃの兵隊は
沈黙を破っては
くれないから。



あなたと目が合うときだけ

自由になれる
気がしたの

何度も数えようとして
そのたびにこわくなり
手を止めた

あの空の星...



消えたり瞬いたり
か細かったり。

心許ない光だけれど

実はどこかで
勇気づけてくれていたと

今さらわかったの



どうか、傷口に触れないで

まだ「過去」とは
呼べない

諦めたはずの
あの空の群青が

美しすぎて気絶しそう



疲れてしまったの

すこし、休息が欲しい

もう一度
眠りについたなら
あなたの夢へと

旅立てるかしら?



行かせてよ

翼のない鳥のように
落ちてゆく

本当はもっと
大切なものに気づいてる



もしもし?

わたしが死ぬと
言ったなら
あなたは泣いてくれる?

愛してくれる?



嘘のように
翳ってゆくわ

気まぐれな空模様

翻弄されるのには
慣れているはずなのに

雲はすぐに膨らんで

また太陽を
隠してしまうの



2014/09/06 (Sat)

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