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現実的SUGILLの部屋


[172] 過去からの伝言、未来の残像
詩人:現実的SUGILL [投票][編集]





あの日の自分に
タイムスリップして
また負けそうになる

ふさがれたむね、くるしい。。。

さらってよ
多少強引に

くちづけて
もっと大胆に

泣きたくて
いたいことする
わけじゃない

仕舞いこんだはず
感情の渦
溢れだしてゆく

わたしのなかを

嵐のようにうねる
波の真んなか
言葉にできなくて

ひとり立ちつくす

きみにはなんにも
伝わらないんだね

きみにはなんにも
届かないんだね

枯れて散るのに
どうして咲くの?

まるで踏み絵みたい

敷きつめられた
過去たちを
否定しながら
生きてゆく

欲張り前のめり
こんな人生
どうしようもなくて

だけど引き返せない

やさしくて
やさしすぎて
時々とても
叫びたくなるよ

きみにはなんにも
伝わらないのに

きみにはぜったい
届かないのに

過去からの伝言と
未来の残像
はざまで揺れて
何度も砕け

わたしはここで
きみのことばかり
想っては消えて
また言葉にならない




2014/11/10 (Mon)

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