詩人:ico | [投票][編集] |
本当は知っていたんだよ。
きっと終わってしまうって。
知ってて言わなかったのは
少しでも運命を変えたかったから。
自分が見た未来を
信じたくなかったから。
あなたがくれた幸せを
永遠にこの手に握っておきたかった。
運命って変えられないのかなあ。
結局わたしが思ったとおりの結末。
さよならを告げたのは他でもないわたし。
終わりを迎えたくなかったのに
終わらせてしまったのは傷んだわたしの心。
こうなることを、わたしは知っていた。
知ってて言わなかったのは
あなたを繋ぎとめるため。
偽りだらけの幸せを
真実にするため。
こんな終わりを望んだんじゃない。
だけど耐えられなくて
殺した涙がシミになって
全部思い出にしなきゃいけなくなったんだ。
わたしとあなたをつないだ鎖、
錆びて壊れてしまったね。
知ってたよ、これは終わる物語。