春が来た きみは笑う 日向暖かく風は穏やか 夏が来た きみは歩く 陽射し眩く風は吹き立つ 秋が来た きみは独りを知るだろう 空は遠退き風は冷たい 冬が来る 孤独を恐れ塞ぐ耳 側で見守る人の顔さえ見えない夜 空は翳り風が身を切り 目を潰し泣き腫らしても 多くの物をひと時失い そして取り戻す頃 きみはまた春を迎えるようこそ世界へ光眩く風は優しい2016.06.15ポッキーの日に生まれたきみと母ちゃんになった友人へ
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