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黒夢の部屋


[113] 過ぎた時間に
詩人:黒夢 [投票][編集]

故意に無機質な日々を重ねて。


君と過ごした日々を


確かに在ったものとして記憶に刻もうとする僕を


人は笑うだろうか。


時間を無駄にしていると、叱るだろうか。




今を大事に生きろと


過ぎた時間はもう戻ってこないと


そんな簡単なこと僕自身がよく知っている。


それでも


割り切れるわけがない。




だから僕は


君が無い今を色無き世界にして


君が居た過去を鮮やかな色で染め続ける。


それが全く意味を成さないことだとしても


僕は記憶の中で時間を遡り


君に会いに行く。




最後に行き着く先に、変わらない君がいれば


きっと僕はあまりにも簡単に


今を捨ててしまえるだろう。

2005/05/15 (Sun)

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