詩人:黒夢 | [投票][編集] |
故意に無機質な日々を重ねて。
君と過ごした日々を
確かに在ったものとして記憶に刻もうとする僕を
人は笑うだろうか。
時間を無駄にしていると、叱るだろうか。
今を大事に生きろと
過ぎた時間はもう戻ってこないと
そんな簡単なこと僕自身がよく知っている。
それでも
割り切れるわけがない。
だから僕は
君が無い今を色無き世界にして
君が居た過去を鮮やかな色で染め続ける。
それが全く意味を成さないことだとしても
僕は記憶の中で時間を遡り
君に会いに行く。
最後に行き着く先に、変わらない君がいれば
きっと僕はあまりにも簡単に
今を捨ててしまえるだろう。