詩人:黒夢 | [投票][編集] |
辛い想いばかり抱えていたよ。
偶然も与えてくれない神様さえも 恨んでいたよ。
大きくなっていく貴方の存在が疎ましくて。
こんなにも辛いのなら 人を想う心など要らないと
ずっと泣いていたよ。
忘れようとして傷つけた身体より
届かないと知った心の方が痛かったのが
また余計に悲しくて。
ただ 貴方だけに憧れを抱いていたよ。
貴方が 何よりも好きだったよ。
いつかこの
涙を流すほどの強い想いを 貴方が知ってくれたら。
そして その時だけで構わないから
私が 貴方と同じ気持ちを持っていた事を
私が本気で貴方を想っていた事を
貴方に恋焦がれていた事を
少しだけ思い出してくれたら。
きっといつまでも忘れる事なんてできなくても
それだけで十分だよ。
私を思い出した瞬間だけ
貴方の心の中に私が存在したなら
それで、もう十分だよ。
どうか忘れないで。
貴方に送った
私の精一杯の想いを。