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黒夢の部屋


[142] 視線
詩人:黒夢 [投票][編集]

澱み無い、その真っ直ぐな眼。


溢れかえる人混みの中で
確かな強さを見た。


たった一瞬で
それでも、あの眼に
未来を見た。


悲しみで揺られても
きっとすぐにあの強い眼に戻るんだろう。


見たこともない
強烈で、鮮やかな強さ。


あの眼に
前に進めと言われたなら
ここから動き出せるだろうか。


絡まる視線。


少しだけ強さをもらった。


名も知らない強い瞳。


迷いを知らない足取りで
明日へと向かう。


僕もあんな風に
前を見据えられるだろうか。

2005/10/15 (Sat)

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