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黒夢の部屋


[162] 生きていく
詩人:黒夢 [投票][編集]

確かめることもなく、ドアは開いた。
振り返る暇さえも与えてくれない、現実。


未だ自分の姿さえも見えてない癖して
人を見下すことを覚えてしまった。


誇れるものも無いくせに
虚勢だけで胸を張ることをしてしまった。


心を上手く整理できる器も無いくせに
人の悪意を知ってしまった。


後悔する暇も無い。
次の瞬間は残像も残さず過去へと変わっていく。


人を嘲笑って
曲がったプライドを持って
そして
向ける悪意と同等のそれを受けて。


逃げられない、背負うしかない。

生きて、生かされて、逝く。

2006/06/30 (Fri)

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