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黒夢の部屋


[66] 知ること
詩人:黒夢 [投票][編集]

道行く人々に人生を問うたところで
誰も、答えをくれないと知った昨日。

矛盾を感じる大人の言い分。
僕等はとても曖昧な位置に居て
都合のいいように
大人と子供に変化する。

けれど本当は
そんなことを簡単に受け入れられるほど
僕等は大人じゃない。


いらぬ正義を掲げたところで
誰も、そんなものを必要としていないと知った今日。

正直な生き方を選んでいく人間の切なさ。
僕等は周りに流されて
いつの間にか
自分という型を変形させていく。

しかし僕等は
それを流されているのではなく、合わせていると言う事で
ギリギリに己を保っている。


知っていくというのは
とても残酷なことかもしれない。
いつの間にか見えなかった周りが見えてきて
その変化についていけずに
僕等はうろたえる。

目に見える現実は
目を背けたくなるようなものばかりで
僕等に絶望を与える。


きっと知れば知るほど
僕等は知りたくなかったと口にするだろう。
偽物の世界に誤魔化され続けることを望んだだろう。
例えそれが僕等の身を滅ぼすと知っていても。


僕等は現実を知っていく中で
耳を塞ぐ術を知らない。
ただ、流れ込んでくる現実を
真っ向から受け入れるしかない。


誰か、僕等が目を背けなくても済む様な
マシな現実を教えてくれ。

こんな腐った世の中を
壊す術を教えてくれ。

2005/02/21 (Mon)

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