詩人:黒夢 | [投票][編集] |
もう一度、この場所から歩き出そう。
君が望んだように、僕の道を。
いつまでも忘れないから。
共に過ごした日々も、君の声も、君の言葉も。
僕等の思い出は
写真よりも色鮮やかに僕の中に残っている。
泣いてばかりの日々も
無気力な日常も
君が望んでいたものと違うと、解ったから。
君の時は止まってしまったけれど
僕の中で、まだ優しく笑っているよ。
君の最後の言葉が
止まりかけた僕の時を再び動かしてくれた。
結局
最後の最後まで君に助けられてしまったね。
僕は生き続けよう。
ずっと、ずっと、歩き続けよう。
君がそれを望むのならば。
ああ、ほら。
そうやって君は、目を細めて笑うんだろう?
いつまでも
君の言葉を受け入れられない僕に
君はいつものように笑ってくれた。
それだけで。
それだけで。
もう一度、君と歩いた道から歩き出そうか。
隣に君がいなくても、もう大丈夫だよ。
君の言葉が、その笑顔と一緒に
まだ僕の中で生きている。