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黒夢の部屋


[94] 鎮魂歌
詩人:黒夢 [投票][編集]

今、僕が必死になってやっていることも
  

僕が残した傷跡も


全ては、あの闇に飲み込まれる為の準備。



現実に逆らい、もがくのも


君に伝えようとしている想いも


愚かなことしかできないのも


全てが、あの闇に飲み込まれる為の準備。



昨日を、過去を


遠い昨日や、ずっと昔を振り返ることも


全ては、あの闇に飲み込まれる為の準備。



明日を、未来を


未だ来ない明日や、遥か遠い未来を夢見ることさえも


全ては、あの闇に飲み込まれる為の準備。



生きるという鎖に縛られながら


僕を飲み込む為に大きくなっていく闇の中に


ただ曖昧に見える光の方へと、僕は歩き続ける。



全ては



いつか僕が



あの闇に



飲み込まれ、消えてゆく為の準備。



僕が『死』という闇の中に



飲み込まれていく為の鎮魂歌。 

2005/04/08 (Fri)

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