詩人:じぇん | [投票][得票][編集] |
宇宙の瞳に生まれた
一滴の涙
こぼれ落ちて
水色の宝石のように輝く地球
いつの世も
希望に満ちた豊かな日々を
明るい未来をつくります と
私は必ず約束守ります と
声高く叫ぶ人がいる
朝起きて始めに見るのが死亡欄
命の重さと尊厳の
葬儀の案内 目を通す
その記事の上の見出し
『いじめで自殺』
心豊かな教育と
子供を守ると威張ってる
記者会見の先生方は
か弱い子供の死を前に
いじめの実態調べたが
いじめの認識なかったと
責任のがれのコメント 否
コントで終始
一面は『自爆テロ』
大きな見出し
市民や子供多数死ぬ
文化に夢に音楽と
豊かな街で生きてる人に
現実に起き苦しむ惨状を
真実を報道を
伝える勇気ある無力の男
砂漠の上に座らされ
黒装束のナイフの男
これが我らの正義と叫び
黙する首を切り落とす
正義と言えば豊かな国で
知性と学位が法衣着て
法廷内で沙汰申す
前に座る無力な犯罪者に
首を吊るして殺します と
その理由は
明日を夢見る未来の命を
その手で絶ったから
それでも諦めない
希望は捨てない
水色の宝石のような地球に生まれ
生きている
みんな生きている