詩人:繭丞 | [投票][編集] |
なにもない
今まで見てきたはずのものが
なにもない
今まで覚えていたことが
なにもない
今まで残してきた足跡が
なにもない
なにもない
なにもない
僕がいない
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チャンネルみたいに変わる心
あなたは誰かにリモコンつけられてるの?
チャンネルみたいに変わる心
あなたのリモコンは誰か持っているの?
あなたは人?
それとも道具?
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一番価値がないって考えてるものが
一番貴重なものになってるんです
一番認めたくないものが
一番記憶に残ってるんです
一番好きなあなたが
いつの間にか一番嫌いなのです
一番嫌いな自分が
常に一番に守られるのです
目に映る世界は
一番醜いものなのに
それは人にとって
一番素晴らしいものなのです
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目が見えないのに
絵が描きたい
耳が聞こえないのに
ピアノを弾きたい
誰も認めないくせに
誰かに認められたい
誰も信じないくせに
誤解されたくない
暗い部屋で鍵かけて
寂しさに悶えている
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コインには表と裏がある
表の出る確率は1/2
人にも表と裏がある
表の出る確率は1/2
だったらわかりやすくて良いのにな
裏表がわからないと
それがコインだってことさえわからない
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延々と広がり続ける宇宙
その闇のなかで孤独に輝く星々
光を放つから自分がそこに存在(いる)って認識できる
人は皆思考と言う闇を持つ
故にどこまでも孤独
だから光を求める
蛾のように光に群がる
光らなければ
この空に輝く星々のように
自ら光らなければ自分がそこに存在(いる)ことがわからない
自分がそこに存在(いる)と認めて貰えないんだ
光を放てば自分がわかる
その姿は想像のとかけ離れて恥ずかしいものかもしれない
それでも輝く
それが
この世界に存在する為の掟なのだから
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ゲームで魔法使う時さ
MPってあるよね
実際そんなもんねーだろなんて思うけど
実は結構あったりする
励ましたり
嘘ついたり
仮面被ったり
言葉を探したり…
そうやってみんな魔法を使ってる
自分のロールを果たしているんだ
宿屋さん、今日もMP満タンお願いしますね。
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電池で動くこの身体
意味もなく
ただ弄んで
日々過ごしてる
この身体は僕の玩具
電池で動くこの身体
ある日突然
電池が切れた
もう動かない
この身体は僕の玩具?
薄れる意識
迫る闇
廻る記憶の部屋で
思い出した
この世に生きて
最初に貰ったプレゼントのこと
僕に託された希望のこと
僕の身体は玩具じゃない
もうわかるだろ?
本当に電池が切れてしまうその前に
僕は…