・銀の鈴を拾いました名も知らぬ花の陰でそれは二度と帰ってこぬ夏の恋の夢でした好きと言えないままに散り急ぐ野の花よ恋が終わったならば次の恋待ちわびよ銀の鈴を拾いました捨てられた口紅(べに)のそばでそれが美しいなら私でも涙する蛍 身を焦がすほど文殻をもてあます夜銀の鈴を拾いました捨てられた櫛のそばで──────────
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