詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう
目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ
風そよぐ照葉樹の森へ昼寝をしにおいで
小さな草 優しい鳥 日射しも君を待つ
明るい昼間は 雲母(きらら)が降る森にいます
ここで待っています
心だけで届くから 何の心配もいらない
森へおいで 森へおいで 眠たくなる森へ
心より広い森を君は信じないだろう
森に溶ける心地よさを まだ知らないうちは
まぶしい初夏には 辰砂(しんしゃ)を生む森にいます
ここで呼んでいます
生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう
目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ
───────────
───────────