詩人:浜崎 智幸 | [投票][得票][編集] |
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峠を下れば左手の谷間に
流れも清らな小川が見えるはず
半農半漁の小さな世界まで
ゆらゆら流れる小さな川のうた
若菜川よ 若菜川よ
誰のために行く
僕もいつか川を伝い
あの人の里へ
若菜川は 若菜川は
浅い春のいろ
そして今日も
あの人とは会えないよと
告げた
・
・
許されるものなら僕も川になって
夢見たあの人を焦がれて流れたい
若葉の光を反射してただよい
小さな憂いを集めた川のうた
若菜川よ 若菜川よ
好きな人を得よ
僕もいつか川になって
あの人の許へ
若菜川は 若菜川は
僕を待たず往く
そして今日は
このあたりで引き返せと
告げた
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