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カクレクマノミの部屋  〜 新着順表示 〜


[57] まねごとまねきねこ
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なんて美しいのだ
あれはきっと理想形だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて斬新な
それはきっと栄光だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて便利な
これはきっと叡智だな
気づいた時には
まねきねこ

あぁなんて暖かい
あれはきっと希望だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて幸福
それはきっと評価だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて贅沢
これはきっと成果だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんてことだ
どういうつもりだ
ラビットフットと
まねきねこ

2022/11/23 (Wed)

[56] かえし
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意気揚々と走り出して
疲れてもないのに眠ったような顔

道の草は青々と生い茂り
脇にいるのは意識の無いただの老人

切迫もひっ迫も誰かの足を引っ張る一方で
目に見えないこれを愛というのだろうか

一旦我に返ったときに
見えるのは誰の何だ

幸せを考えたら
自分以外と言えたら

僅か数センチの先に
涅槃があるとでも言うのか

変な本を買った
宇宙の法則だの、うんたらかんたら

答えを垣間見たはずで
手放してしまう六行目の芯

2022/08/18 (Thu)

[55] 最適解
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キリストが生まれてから2000年
僕らの先祖が生きた1000年
あの人が処刑されて600年
大事な人が戦争から帰らず80年
あなたが生まれてから30年
最適解はどこへ

メディアもその状況にも気がつかず
あながたの家族は生きているというのに

知らん知らんも選択肢
今じゃそれも最適解

想像も創造も無いところから
もうそろそろいいと言う
出してもいいと言う
結論を

2021/01/17 (Sun)

[54] ヒカリゴケ
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暗闇の先に光ったのはただのコケ
既に光ることを忘れた人を見透かす
貴方は透明ですか
もうなんかゴチャゴチャしてるね
どうか光を絶やさぬように
前に進んだのは意思だろうか

すんでのところで思いとどまって知る
何かに操られていたかのように愚かさを
回想連ねて苦しみを知る
幾重に祈る銀河の凪を

銀河を超えたら何を見る
どうせと白けたぼくにゃ見れない光
あの子もその子も石ころと
変わぬような意思持たぬ五月蠅い口

もう一歩踏み出せば先があると
思った一歩も繰り返し
飯を食った後味は大概忘れて上がる日
すがる弱さをどう見れば
欺く滑稽な海の中で

希望はここにあったといふ
誰かがずっとここにあったといふ
どうだろうか、ここでいいのだろうか
同じような問答を君にも問う

2020/09/07 (Mon)

[53] 
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ひとりはひとり

それぞれが混ざったりくっついたりすることはなく
それぞれが似てくることはあるけれど

同じにはならない

もしも同じになってしまったなら
もしも混ざってしまったのなら

良いことも悪いことも
うれしいもかなしいも

なくなっちゃう

個が集まったら集団だけれど
どうせ混ざることはないのだから

不安できょろきょろ
真似ばかりししないで

自分の足で
自分の目で
自分の言葉で話をしよう

2018/08/16 (Thu)

[52] ぼくのあなたの
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いつもそう
大事なものほどおざなりで
気づいたときには手遅れで
自分が悪くて
なんとも言えない

神様が砂の山に息を吹きかけて
やっとこさ積んだ山も台無しさ

もっかい積んで
今度は蹴散らされて

もっかい積んで
今度は爆発

もっともっと高く積んで
そしたら飛行機が突っ込んで

もっともっともっと高く積んだら
大水全部飲み込んだ

まだまだ積んで
もっと積んで
その度壊されても、自分で壊してしまっても
泣きながらでも積まなくちゃね

2018/07/21 (Sat)

[51] 
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

僕の首根っこをつまんだ鳥が遠くに飛んで
僕は家も見えないとこに落とされた
家には大事なものをそのままに
あの人もそのままに

しばらく経って大きい鳥がまた
僕の首根っこをつまんで飛んでった
今度は僕の家に落とされた
家族が増えててあの人は飛んでった

変わった僕のせい
あなたを忘れた僕のせい
僕を忘れた僕のせい

愛してるから取り戻す

2017/01/02 (Mon)

[50] 
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

懐かしい色は遠く
どこか少し違う色が漂ってる
似たようなもんなのに
1から10まで違うのさ

鉄の鳥が空を飛び
灰色の街から僕をつまんで
遠くの街に置いてった
行き交う人が楽しそう

言葉もどこか違ってて
ここには僕だけ
望んだ時にはほっといて
望まぬ時にはやってくる

苦し紛れの苦笑い
約束しない賑わい
吐き出す声は言葉の手前
ただの駒の呼吸は静かに
明の日は、鳥になれたらな
明の明の日は笑っていられたら
僕の意味があるのかな

2016/03/13 (Sun)

[49] 暖かい光
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毎日が光のようだったら
きっと僕は黒くなってしまう

だんだん幸せにも慣れてきたら
次第に僕は溺れてしまう

大切さにも慣れてきたら
大切じゃなくなるから

こころをもっとよく見るの

大事なものは近くにあって
大事じゃなくなるなんて考えないで

ただこころをもっとよく見るの

悪い人ばかりでもない世の中はなんだか薄暗いけど
あなたは光になれるの

僕も知ってる

みんなも知ってる暖かさ

2015/10/14 (Wed)

[48] 曇り色
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曇りの日はどこか冴えなくて
楽しさの在処を見失ったり
幸せの心地を忘れそうになったり

何も変わらない一日なのに
色がくすんでしまったかのよう

例えば今あなたに会ったとして
僕は透明人間

例えば今あなたが笑ったとして
僕は透明人間

天気のせいにしてしまう愚かさを許して
いずれ戻る心地を期待して眠ろう

起きたらそこそこの色が着いてますように

2015/01/06 (Tue)
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