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カクレクマノミの部屋


[15] 誰もが闘う
詩人:カクレクマノミ [投票][得票][編集]


目に見えるもの全て
小さいものの集合体
そんなこと言われたって分からない
触れているものは1つのモノ
実感はそう、これだけ

手のひらでテーブルを触って
指先でグラスをなでる

朝起きてカーテンを開けて
イスに腰掛けコーヒー

粒子の心は届かない
小さすぎて届かない

この星にいればみんな同じさ
誰かがこう言ってくれるのを待ってるの
モノの内側は存外脆い
砕けるよりかは崩れるの

空からの雪
やがての雨さえ
小さい小さい

自分はもっと小さく感じて
周りはもっと大きく感じて

挙句にできた一つのモノは
コントロールの彼方
感傷の中間
倫理の範疇

壁を越えるのはむずかしい
けれどできるさ
本当は小さいんだ
物々しい雰囲気を越えて
胸を張れよできるから


2012/03/10 (Sat)

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