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カクレクマノミの部屋


[30] 未来の今
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]


青空に向かって僕は竹竿を立てなかった
それは未来のような今だった

決まっている長さを越えずに
そこまでだった

青空にも溶けなかった

決まっている長さを超えたかった
どこまでも

どこまでも青空に溶け出したかった

決まっている長さを超えたかった
どこまでも

どこまでも青空に溶け出したかった



青空の底には無限の歴史が昇華している
僕はそれに加わろうともしなかった


青空の底には永久の勝利はない
僕はそれを知っていた


青空に向かって僕は竹竿を立てなかった
それは未来のような今だった

決まっている長さを越えずに
そこまでだった


そこまでだと知っていた



残った願いは
放置した竹竿が横にでも伸びていれば、
と思う希望という名の浅ましさ










2013/08/03 (Sat)

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