詩人:カクレクマノミ | [投票][得票][編集] |
言の葉
生い茂る
瞬間的現在地
全てが本当だったならば
全てに偽りがなかったら
僕らは旅の途中に大体笑っていられるだろう
氾濫した川
積み上げすぎた小石
道を間違えたまま進む子供
僕は大人になって
何かを求めて
虚像の誤りに気づいても
呆然と眺めているカカシと同じ
震えても隠れても無駄だと知って
その反動か
暖かさも知った
最善の葉を配ったつもりでただの自己満足
それも肯定できるようになったのは無味のせいか誰かの優しさ
届くだろうか言葉は
聞こえるだろうか声は
感謝の意だけそっとお渡し出来ますように
もらった気持ちを言葉にできますように
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