詩人:もとり | [投票][編集] |
貴方を愛して受け入れて
このまま溶け合ってしまえれば
悲しみも喜びも一緒になれるのにね
内包された苦しみを
一つに繋いだ唇で溶かして
貴方から零れた愛を
舌で転がして吸い込んで
最低な優しさで
最低な嬌声をあげていく
私の胸に伝う涙は
汗と溶け合って消えていく
助けてと漏らした声は
貴方の微笑みで消されてく
貴方を愛して
貴方を求めて
貴方の名前を呼んで
貴方の印を身体に散らし
貴方と繋がった身体のまま
貴方と同じ夢をみたいと願う
貴方の腕の中で
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大切な恋をしました
愛して愛されて
あの人が全てで
そして幸せで居て欲しいと
そう最後まで想える恋を
別れを決意したのは
あの人の大切な人が
あの人をちゃんと大切にしているから
身勝手な私は
それでもまだ願うけれど
誰かを傷つける前提の恋は
きっとあの人の心も傷つける
この永続的な胸の苦しみも
この突発的な悲しみも
消えない私の罪と罰
あの人を想えて
あの人に愛されることが出来た代償だ
この痛みすら
あの人を愛した証だから
愛しいと思えるの
思い出と呼ぶには
まだ時間が足りないけれど
思い返せば幸せな記憶で
満たされる
これも一つの愛の形だから
それも一つの幸せでしょうか
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頑張っても
どうにもならない事もある
だけど頑張った事に意味がある
貴方の事
凄く好きだった
可愛いねって褒めて欲しくて
綺麗になるよう努力もしたし
いつでも貴方の支えに成りたいと
出来る事はなんでもした
だからこそ
終わってしまった恋にも
自分で納得出来るんだ
いつでも全力で愛して
いつでも全力で努力して
それでも駄目なら
それは仕方ない事だったのだと
諦めじゃなく
投げやりでもない
自分を認めて
自分を許す
それはがあたしの
独りで歩く道への第一歩だ
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甘い匂いにむせかえる
あたしに目隠しをかけたまま
引っ張り出そうとしてるんだね
でも違うの
あたしが求めているのは
出口ではなく貴方の傍なのに
孤独はなかなか消えない
常時寂しいと感じてしまうの
だから傍にいて
離れるくらいなら近寄らないで
孤独はますます
広がるばかり
涙さえも拭えないまま
寂しさ抱えて眠りにつく
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感情の欠如
喜ばない
怒らない
泣かない
笑わない
この三年間
欠落した物を取り戻すかの様に
感情を表現出来るようになった
愛情の欠如
心動かない
何も感じない
凍りついたまま
恋心も忘れてしまっていた
この八年間
恋心など忘れてしまっていたのに
貴方に心揺り動かされていた
手を伸ばせば届く距離
だけど触れたら霞んでしまう
心は近くに在るようで
今は遠くに離れていった
本当は叫びだしたい
本当は逃げ出したい
本当は泣き出したいのに
私はきっと笑うのだろう
貴方が褒めてくれた微笑みで
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見てはいけない
会ってはいけない
触れてはいけない
望んではいけない
私のささやかな未来の為に
今の幸せをすべて捨てたの
本当に望んだ物は
手に入らないと知った私は今
別の未来に向かっている
いつかまた
想いが交差することを願いながら
時々 後ろを振り向きながら
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最近では便利な物が有りまして
ボタン一つで君に届く
女々しい限りのメッセージ
未練はタラタラ
足元フラフラ
頼りない
覚束ない
有りっ丈の気持ちを送っても
返ってくる答えは決まって一言さ
両手いっぱいの愛は
片手で足りる空返事で
曖昧に濁されて
完全にぼかして
終わってしまった恋に
何時までもしがみついても
先にも行けず
後にも戻れず
ならいっそのこと
笑い飛ばしてやろうか
心も想いも羽根の様に軽くして
ふわふわと飛んでいけ
バイバイ恋心
ありがとう思い出の欠片
大丈夫
笑って歩いていけたなら
きっとまた日常にすぐ戻れるさ
大好きだったよ
愛していたよ
ずっと傍に居たかったよ
伝えられなかった言葉は
すべて過去形に塗り替えて
心のうちにそっと置いて
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無邪気な瞳
イタズラな心を秘めて
僕に近付いた君は
小悪魔ハニー
甘い言葉と
巧みなテクニックで
僕は深く堕ちていく
時に寂しがり屋な一面も見せて
僕に構ってと愚痴を零す君は
寝ない子ハニー
寝れない遊んで構ってと
喚いてた君は何時の間にか
僕を置いて夢の中
時に素っ気なく
時に甘えたがり
時にすり寄って
時に離れてこっちを見てる
愛しい君だから
警戒心を解いて
気持ちを溶かして
すべてを愛して
すべてを包み込んで受け入れるよ
だって君は
僕の大事な人だから
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ほんとはね
僕は知っているんだ
君が不安を感じて
次の選択への決定打に踏み込めないこと
怖いだろう
不安だろう
先の見えない道へ進む事で
何かが変わるかもしれないし
案外何も変わらないかもしれない
踏みとどまる事だって選択肢の一つだ
だけど不安を抱えて動かない事には
何の意味があるんだろうね
君が不安に思っていることは
僕が聞いてあげる
君が不安に感じたことは
僕も一緒に引き受ける
君が迷ったときには
僕がそっと後押ししてあげる
だから君は安心して
次の道へ進んで行けたらいい
僕は君の背中を
そっと押してあげるから
君の不安を安心に変えて
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忘れたい
忘れたくない
愛して欲しい
もう離れたい
愛してる
嫌いになりたい
貴方の事を考えるだけで
こんなにも胸を締め付けられるなら
もう記憶すら手放してしまいたい
貴方に会えない事が
こんなにも胸を締め付けられる事だと
こんなにも辛いんだと
今 実感しているの
どんなに縋ってもきっともう
私を選ぶことはないのでしょうから
普通を装って
今日も私は貴方に話しかける
本当に普通に過ごせた頃なんて
とうの昔に忘れてしまったけれど
愛してる
愛されたい
無数の言葉は
儚く宙に溶けていく