詩人:もとり | [投票][編集] |
もう何も
伝わらないんだね
あんなに愛していたのに
あんなに愛されたはずなのに
全て過去のこと
もう後の祭り
この抉られる様な
胸の痛みだけがただ
これが現実だと主張しているのだけれど
でも私はもう
生きることを望んでない
夢から醒めても
貴方が居ないならいっそこのまま
目覚めなければいい
貴方の居ないこの先の人生なんて
もうただの余生で
あまりに無意味で
あまりに無価値だ
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優しくしたり
冷たくしたり
受け入れたり
突き放したり
傍に居たり
離れたり
貴方の言葉一つが
貴方の態度一つが
私の感情を左右する
貴方の気分一つで
私の意志すら決定してしまう
愛 故に
とても強く
とても脆い
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もうほっといて
ーこのまま傍に居て
私は大丈夫だよ
ー助けて欲しい
別に会わなくても平気
ー独りは凄く寂しいの
もう不安だし別れたい
ー安心させて欲しいよ
大嫌いなんだからね
ーすごく大好きだよ
言葉の裏側に隠れているのは
私の弱さと本心で
何時だって口から出る言葉は
可愛気のない只の強がりばかりだ
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薄暗い部屋の中
私は一人 考えてました
貴方は今頃
何をして居るんだろうと
誰と過ごして居るんだろうと
私は今
誰にも知られず泣いています
愛の言葉は
吐いて捨てる程あるというのに
私から出てくる愛の詩は
何処か悲哀ばかりが潜んでる
忘れて
忘れないで
突き放して
ずっと離さないで
近寄らないで
抱き寄せて
正反対のようで
紙一重のこの感情を
上手く伝える術はなくて
愛してる
この一言で
どうか伝わって欲しい
どうかあの人に伝えて欲しい
幾重にも想いを重ねた
もう伝えられない愛の言葉を
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会いたい時には
会えないものです
悲しいのは
貴方も同じ気持ちでは
いないことが分かること
何故こんなに好きだと思えるのだろう
何故こんなに胸が苦しむのだろう
答えなど分かるはずもなく
もう想ってももらえないのだろうかと
悲しみは広がるばかり
心苦しくて
とても切なくて
貴方の言葉で一喜一憂する自分に
振り回されてしまう
こんな一人の夜は
ただ ただ泣きたくなる
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私のこと好き?
それとももう嫌い?
まだ愛してる?
もう醒めてしまった?
今何をしているの?
誰と笑いあっているの?
もう貴方の中に
私の居場所はないの?
貴方の中の
私は消えてしまったの?
貴方にとって
私ってどういう存在だったの?
言えない言葉は
言わないまま
風に乗せて
ふわりふわり
いつかそのまま
貴方に違う言葉で届くといいね
「私は今でも貴方を想っているよ」
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ごめん
ぽつりとそう呟いた後は
もう言葉にならなかった
大丈夫
ぽつりとそう呟いた後は
掠れて言葉にならなかった
何も言わなくてもお互い
その言葉の続きは分かるから
沈黙の会話
湿った風を肌で感じながら
対して寒くもないのに
両腕で体を抱きしめ震わせる
あぁ 終わってしまうんだな
一つの恋が呆気なく終わる
客観的に見てる僕にはまだ
実感がないのかもしれない
どう帰ったかも憶えていないけれど
玄関をしめた瞬間
涙が溢れたのは憶えてる
思い出すのは
どれも綺麗な思い出ばかりで
初めて交わした言葉だったり
君の照れた目で見る上目遣いだったり
その時その時の気持ちだったり
本気で好きだった分
本気でつらい
これから始めようと思ったことも
この先にみていた未来も
すべて白紙に塗り替えて
これからどうやって生きていこうか
大袈裟だと思える様なことを
本気で考えて
去り際は美しく
思い出は儚く
それでもこれはありふれた
極普通の一つの恋の終わりなんだ
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時々
本当に時々
愛の言葉を零す自分が
滑稽で惨めで虚しくなる
報われない恋
一方通行の愛
何を根拠に
愛してるなどと言えるのだろうか
貴方のことを想うなら
自分のことを考えるなら
もう身を引いた方がいいのに
愛される筈がないのに
受け入れてくれる筈もないのに
泣きながら零す言葉は
もう誰にも届かない
くすぶったこの想いを
置き去りにして
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大きな壁にぶち当たっても
動じる事もなく
手探りでも前に向かって歩いていきたい
回り道でも
遠回りでも
いつか笑ってゴールに辿り着ける様に
大きな石に躓いても
地面に這い蹲りながらでも
必死に立ち上がって歩いていきたい
傷付こうが
痛みで涙零しても
いつかあんな日もあったねと
笑って居られる様に
目的を見失っても
進むべき道が分からなくても
自分で切り開いて歩いていきたい
そうして何時か掴み取るんだ
大事な人と大切な時間を過ごせる様に
諦めが肝心
けれど諦めたらそこで終わりだ
私は歩く
しっかり前を向いて
強く
強く
胸に希望を抱いて